「初夏の宝石」とも称されるさくらんぼ。その可愛らしい見た目と、甘酸っぱく弾けるような食感は、多くの人々を虜にしています。今回は、さくらんぼの栄養素から、国内・世界の生産状況、新鮮な個体を選ぶポイント、そして家庭菜園での楽しみ方まで、さくらんぼに関するあらゆる情報をご紹介します!
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さくらんぼは、小さな一粒の中に健康や美容に嬉しい栄養素が凝縮されています。以下に主な栄養素とその効果を紹介します。●ブドウ糖 果糖:さくらんぼの甘みの主成分であり、体内ですばやくエネルギーに変換される。疲労回復効果が高く、夏バテ気味の体へのエネルギー補給に最適。●カリウム:体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、水分バランスを整える働きがある。むくみの解消や高血圧の予防に。●アントシアニン(ポリフェノール):眼精疲労の軽減や、老化の原因となる活性酸素の除去、血管の健康維持に。●鉄分:貧血の予防や、血色の良い健やかな肌を作るサポート。●ソルビトール:糖アルコールの一種で、便を柔らかくする作用。便秘の解消を助け、腸内環境を整える。●ビタミンC ビタミンE:コラーゲンの生成を助けたり、血行を促進して肌のターンオーバーを整えたりする効果。● 有機酸(リンゴ酸・クエン酸):代謝を促進して疲労物質を分解する働きがある。食欲増進にもつながるため、夏場の食欲不振時にもおすすめ。
一般的に最も美味しい時期は、6月中旬から7月上旬にかけてです。5月頃からはハウス栽培のものが出回り始めますが、太陽の光をたっぷり浴びて育つ露地栽培のものは、この初夏の短い期間に旬を迎えます。特に「佐藤錦」は、6月下旬が最も甘みが強く、果肉の張りが良い時期とされています。
6月下旬から7月初旬は、出荷がピークを迎えて供給量が増えるため、スーパーでの価格が安定し安く買える時期となります。また、「父の日」を過ぎた直後も狙い目です!贈答用としての需要が一段落するため、家庭用のパック製品が手頃な価格で流通しやすくなります。
➀ 山形県:国内シェアの約7割を占める圧倒的なトップ。梅雨時期の降水量が少なく、昼夜の寒暖差が大きい盆地特有の気候が、さくらんぼの甘みを引き出します。「佐藤錦」の発祥の地でもあり、名実ともにさくらんぼ王国です。➁北海道:広大な土地を活かした栽培が行われており、大粒で糖度の高い「月山錦」や「サミット」などの品種も盛んに作られています。➂山梨県: 国内で最も早く収穫が始まる産地の一つ。日照時間が長く、水はけの良い土地柄を活かして、初夏の早い時期から高品質な果実を出荷しています。(2023年 農林水産省統計より)
➀トルコ: 世界最大の生産量。トルコはさくらんぼの原産地に近いとも言われ、気候が栽培に非常に適しています。輸出も盛んで、「ナポレオン」に似た大粒の品種が多く栽培されています。➁チリ: 南半球に位置するため、北半球とは季節が真逆になります。そのため、日本が冬の時期に「輸入さくらんぼ」として店頭に並ぶものの多くはチリ産です。➂アメリカ合衆国:ワシントン州やカリフォルニア州が主な産地です。「アメリカンチェリー(ビン種など)」が主流で、日本のさくらんぼに比べて果肉が硬く、濃い紫色をしているのが特徴です。(2023年 FAO統計より)
◎ 果皮にツヤと張りがあるもの◎ 色が全体的に鮮やかなもの◎ 軸(茎)が緑色で太いもの◎ 実が大きく、ふっくらしているもの◎ 実の底に黒ずみや打ち身がないものこれらのポイントをチェックすれば、新鮮でおいしいさくらんぼが手に入ります。
【常温保存】 →基本的には、食べる直前まで常温(冷暗所)で保存するのが理想。冷やしすぎると甘みを感じにくくなるため、新聞紙やキッチンペーパーで包んで乾燥を防ぎ、涼しい場所におきましょう。【冷蔵保存】 →乾燥に弱いため、パックのままポリ袋に入れるか、密閉容器にキッチンペーパーを敷いて入れる。ただし、冷蔵庫に入れると数日で果肉が硬くなったり、風味が落ちたりするため、2日以内には食べきるようにしましょう。【冷凍保存】 →水洗いして水気を完全に拭き取り、軸を取ってからフリーザーバッグに入れて冷凍します。食べる際は半解凍の状態で「シャーベット」として楽しむのがおすすめです。
さくらんぼを自宅で育てるのは、果樹の中でも比較的難易度が高い部類に入ります。育てやすさレベル:★☆☆☆☆(上級)◆必要な条件:・冷涼な気候、日当たり・水はけが良い場所・雨が多い地域では「実割れ(雨にあたって実が裂けること)」を防ぐための雨よけ対策が必要◆水やりのコツ:・地植えの場合は、根付いた後は基本的に雨水だけで十分ですが、乾燥が続く夏場はたっぷりと与える・鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでしっかりと。ただし、常に土が湿っている状態は根腐れの原因になるため注意が必要◆受粉:・さくらんぼの多くは「自家不結実性」という性質を持っており、1本だけでは実がなりにくい。そのため、相性の良い別の品種を2種類以上隣り合わせで植える必要がある・確実に実をつけさせるためには、開花時に筆などを使って人工受粉を行うのが確実植え付け時期は、12月〜3月の落葉期が最適。収穫までの期間は、 苗木(接ぎ木苗)を植えてから、最初の収穫までには3年〜5年ほど。じっくりと木を育てる忍耐が必要。
●佐藤錦(さとうにしき): 「さくらんぼの王様」と呼ばれる日本で最も有名な品種。甘みと酸味のバランスが完璧で、果汁が多くとろけるような食感。●紅秀峰(べにしゅうほう):佐藤錦よりも大粒で果肉がしっかりしており、日持ちが良いのが特徴。糖度も非常に高い。● ナポレオン: 古くからある品種で、やや酸味があるのが特徴。缶詰や加工品にもよく使われる。完熟したものは生食でも非常に濃厚な味わい。●月山錦(がっさんにしき):非常に珍しい「黄色いさくらんぼ」。栽培が難しく流通量が少ないため、幻のさくらんぼと呼ばれる。酸味がほとんどなく、驚くほど甘いのが特徴。●南陽(なんよう):北海道や山形県で栽培される大粒品種。ハート型に近い形をし食べ応えがあり、さっぱりとした上品な甘さが魅力。
さくらんぼのコンポート【材料】水・砂糖・レモン汁・さくらんぼ・ヨーグルト・アイス【作り方】鍋に水、砂糖、レモン汁を入れ、火にかけます。砂糖が溶けたら軸を取ったさくらんぼを入れ、弱火で5分ほど煮るだけ。冷やしてヨーグルトやアイスに添えると絶品です。
さくらんぼと生ハムの贅沢サラダ【材料】さくらんぼ・生ハム・ベビーリーフ・オリーブオイル・塩・ブラックペッパー【作り方】ベビーリーフの上に、種を除いて半分に切ったさくらんぼと生ハムを散らします。オリーブオイル、塩、ブラックペッパーを軽く振れば、ワインに合うお洒落な前菜の完成です。
さくらんぼのフローズンヨーグルト【材料】さくらんぼ・プレーンヨーグルト・ハチミツ【作り方】種を取って凍らせたさくらんぼと、プレーンヨーグルト、ハチミツをミキサーにかけるだけ。暑い夏にぴったりの、健康的で爽やかなデザートになります。
さくらんぼは、その美しい見た目だけでなく、疲労回復や美肌効果など、私たちに多くの恵みを与えてくれる果物。1年の中でも限られた期間しか味わえない旬の味覚を、ぜひ最高の状態で楽しんでみませんか。