子どもから大人まで親しまれている野菜のひとつである「じゃがいも」。カレーや肉じゃが、ポテトサラダなど、誰もが一度は口にしたことがある定番料理の中心にいつもいる存在です。じゃがいもには「ビタミンCが豊富」「保存性が高い」「家庭菜園でも栽培できる」といった、うれしい要素も。地域や品種によって味や食感に違いがあり、料理の幅をぐっと広げてくれる魅力もあります。そんなじゃがいもの豆知識をお届けします。
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●ビタミンC:熱に強く壊れにくい性質を持っており、風邪予防や美肌効果が期待できます。皮付きで加熱すればさらに栄養を逃しにくくなります。● カリウム:体内の余分な塩分を排出する働きがあり、高血圧の予防に役立ちます。●食物繊維:腸内環境を整えるのに役立ち、便秘解消にも効果が期待できます。●ビタミンB6:タンパク質の代謝を助ける栄養素で、疲労回復や肌荒れ防止にも有効です。●鉄分貧血予防に役立ちます。特に皮ごと食べることで吸収率も高まります。
じゃがいもには「春作」と「秋作」があり、旬は年に2回あります。春じゃが: 5月〜 7月秋じゃが:10月〜11月春じゃがはみずみずしく、皮が薄くて調理しやすいのが特徴。秋じゃがはしっかりとしたホクホク食感で煮崩れしにくく、煮物にぴったりです。
価格が安定し、特売になるのは収穫直後の「旬」の時期です。春:6月〜7月秋:11月〜12月これらの時期にはまとめ買いをして、保存しておくのもおすすめです。
➀北海道:全国のじゃがいも生産量の約8割を占める圧倒的な生産地。広大な畑と冷涼な気候が栽培に適しています。男爵・メークインなど主要品種の産地です。➁長崎県:春じゃがの名産地。温暖な気候で全国に先駆けて収穫が行われるため、スーパーで最も早く出回る「新じゃが」が特徴です。➂佐賀県: 春と秋、両シーズンの出荷が可能。温暖な気候と火山灰土壌が育成に適しています。(農林水産省2023年データより)
➀中国:世界一の生産量を誇る国。加工用から主食用まで幅広く栽培され、年間を通じて供給されています。➁インド:世界一の生産量を誇る国。加工用から主食用まで幅広く栽培され、年間を通じて供給されています。➂ロシア:寒冷地でも強いじゃがいもの特性を活かし、伝統的に主食として消費されています。(FAO2022年統計データより)
◎表面にシワがなく、つるんとした皮のものを選びましょう。◎芽が出ていないものを選びます。芽があると毒素(ソラニン)が増えるため注意が必要です。◎持ったときにずっしりと重みを感じるものは中身がしっかり詰まっています。◎緑色に変色していないものを選んでください。日光に当たってソラニンが生成されている可能性があります。
・風通しがよく涼しい場所(10℃以下)で保存するのが理想です。・直射日光を避け、新聞紙や紙袋に入れて保存すると長持ちします。・りんごと一緒に保存すると、エチレンガスの効果で芽が出にくくなります。・冷蔵庫保存はNG。低温障害で甘くなりすぎてしまう場合があります。
じゃがいもは一般家庭でも比較的簡単に栽培できる野菜です。プランターやベランダでも栽培可能で、初めて家庭菜園に挑戦する方にもおすすめです。育てやすさレベル:★★★★☆(初級)◆必要な条件:日当たりと水はけの良い土壌が適しています。プランターでも育てられるため、家庭菜園にぴったりです。◆水やりのコツ:土の表面が乾いたらたっぷり水をあげます。ただし、過湿には注意し、水のやりすぎは根腐れの原因になります。◆受粉:受粉の必要はありません。じゃがいもは地下茎が肥大化した部分を食べるため、花や実の管理は必要ありません。◆ 最適な植え付け時期:植え付け:2月下旬〜3月(春作)、8月下旬〜9月(秋作)収穫まで:約3ヶ月(茎や葉が枯れてきたら掘り頃)
🥔男爵(だんしゃく):ホクホクした食感が特徴。ポテトサラダやコロッケに最適。🥔メークイン:ねっとりとした舌触りで煮崩れしにくく、煮物やカレー向き。🥔キタアカリ:男爵に似た品種で、甘みがあり、加熱でホクホク感が際立ちます。🥔インカのめざめ: 栗のような濃厚な甘みが特徴。蒸し料理やポタージュにおすすめ。🥔とうや:皮がむきやすく、調理しやすい。クセのない味で万能型。
◆じゃがいものガレット(カリカリポテト焼き)【材料(2人分)】・じゃがいも…2個(中)・塩・こしょう…少々・片栗粉…小さじ1(つなぎ用)・オリーブオイル(またはサラダ油)…大さじ1【作り方】1.じゃがいもは皮をむき、細めの千切りにします(水にさらさないのがポイントです)。2.ボウルにじゃがいも・片栗粉・塩こしょうを入れてよく混ぜます。3.フライパンに油を熱し、生地を丸く広げて両面を中火でカリッと焼く。4.焼き色がついたら完成!お好みで粉チーズやパセリをかけても美味しいです。ポイント:シンプルな味付けなので、ケチャップやマヨネーズを添えても◎。◆明太マッシュポテト(おつまみにもピッタリ)【材料(2人分)】・じゃがいも…2個・明太子…1腹(薄皮を除いてほぐす)・バター…10g・マヨネーズ…大さじ1・牛乳…大さじ2【作り方】1.じゃがいもは皮をむいて茹で、熱いうちに潰します。2.明太子、バター、マヨネーズ、牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜたら完成。3.お好みで黒こしょうや刻み海苔をトッピングしても美味です。ポイント:クラッカーやパンにのせて前菜風にしてもおしゃれです。
◆明太マッシュポテト(おつまみにもピッタリ)【材料(2人分)】・じゃがいも…2個・明太子…1腹(薄皮を除いてほぐす)・バター…10g・マヨネーズ…大さじ1・牛乳…大さじ2【作り方】1.じゃがいもは皮をむいて茹で、熱いうちに潰します。2.明太子、バター、マヨネーズ、牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜたら完成。3.お好みで黒こしょうや刻み海苔をトッピングしても美味です。ポイント:クラッカーやパンにのせて前菜風にしてもおしゃれです。
じゃがいもは栄養たっぷりで、調理の幅も広く、保存性も高い万能野菜です。家庭菜園にも向いており、プランターでも手軽に育てることができます。日々の食卓に「旬のじゃがいも」を取り入れて、健康でおいしい食生活を送りましょう!