シャキッとおいしい!キャベツの魅力まるわかりガイド

毎日の食卓に欠かせない野菜のひとつ、「キャベツ」。炒めても、煮ても、生で食べてもおいしい万能野菜として、主婦層から根強い人気を誇ります。キャベツの栄養素や旬、生産地、保存方法などお買い物の際に役立つ情報をご紹介します。


※画像はすべてイメージです


キャベツに含まれる主な栄養素

キャベツは、栄養バランスに優れた緑黄色野菜です。ビタミン類や食物繊維が豊富で、健康や美容に嬉しい効果が期待できます。

●ビタミンC:抗酸化作用があり、肌の健康維持や免疫力の向上に役立ちます。

●ビタミンK:血液の凝固を助け、骨の健康をサポートします。

● 食物繊維:腸内環境を整え、便秘解消や血糖値の上昇を抑える効果があります。

●葉酸:細胞の生成を助け、妊娠中の方にも大切な栄養素です。

●イソチオシアネート:キャベツ特有の辛味成分で、抗酸化作用や抗がん作用が期待されています。

キャベツの旬はいつ?

キャベツには季節ごとに「春キャベツ」「夏秋キャベツ」「冬キャベツ」があり、年中出回っていますが、もっとも甘みが増しておいしくなるのは冬です。特に12月〜2月は、葉がしっかり巻かれていて煮込み料理にもぴったり。生でシャキシャキ食べたいなら、みずみずしい春キャベツ3月〜5月がおすすめです。

スーパーで安く買えるのはいつ?

家庭の味方、キャベツが最も安価に手に入るのは春と冬のピークシーズンです。とくに春の新キャベツは流通量が多く、特売対象にもなりやすいため家計にやさしい買い物ができます。



日本国内で生産量の多い地域


➀群馬県:関東平野の広大な土地と冷涼な気候を活かし、高原キャベツを多く生産しています。夏場の出荷量が多く、品質も安定しています。

➁愛知県:温暖な気候と豊かな水資源で、年間を通して栽培が可能。特に冬キャベツの生産が盛んです。

➂千葉県:  東京近郊という地の利を生かし、新鮮な状態で市場に出回ります。春キャベツが多く栽培され、甘みが強いのが特徴です。
(農林水産省2022年データより)


世界でキャベツの生産が多い国は?


➀中国: 東京近郊という地の利を生かし、新鮮な状態で市場に出回ります。春キャベツが多く栽培され、甘みが強いのが特徴です。

➁インド:多様な気候に対応したキャベツの品種が栽培されています。国内需要に加え、近隣諸国への輸出も行われています。

➂ロシア:寒冷な気候を活かし、保存性に優れた冬キャベツが主に生産されます。ピクルスや煮込み料理に活用されます。
(FAO2021年統計データより)


新鮮なキャベツを選ぶコツ


◎ 葉がしっかり巻かれていて、ずっしりと重みがあるもの

◎ カットされた断面がみずみずしく、変色していないもの

◎ 芯の切り口が白く、乾燥していないもの

◎ 葉の色が鮮やかでハリがあるもの

◎ 外葉が多く付いているもの(新鮮さの証)



キャベツの適切な保存方法


キャベツは保存状態により鮮度が大きく変わります。丸ごとの場合は芯をくり抜いて湿らせたキッチンペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちします。カットした場合はラップでしっかり包み、冷蔵保存で2〜3日以内に使い切るのが理想です。

冷凍保存する場合は、ざく切りにして茹でた後に冷凍するのがおすすめです。

家庭菜園での育てやすさとコツ

プランターでも育てられますが、深さと広さのある容器を使用し、1株ごとに十分なスペースを取ることが大切です。「広さ」「日光」「水やり」「虫対策」への配慮が重要になります。初めて挑戦するなら、1株限定で始めると成功率が高くなります。

育てやすさレベル:★★☆☆☆(中級)

◆必要な条件:
日当たりと風通しの良い場所。土は排水性と保水性のバランスが良いものが適しています。

◆水やりのコツ:
乾燥しすぎると葉が巻かず、過湿では根腐れの原因に。土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。

◆受粉:
キャベツは結球型の葉野菜のため、受粉の必要はありません。

◆ 最適な植え付け時期:
関東基準で春まきは3〜4月、秋まきは9〜10月。収穫までは約90〜120日を要します。

人気のキャベツの品種(代表例)


●春系315:春まきに適した品種で、葉が柔らかくサラダに最適です。

●彩音(あやね): 冬どりに向いており、肉厚で甘みが強い人気種です。

●初秋(しょしゅう):秋まき専用で、しっかりとした巻きと日持ちの良さが特徴です。

●おきな: 高温に強く、夏場でも栽培しやすい品種です。

●YRしぶき:病気に強く、初心者にも扱いやすい万能型の品種です。


簡単&おいしい!キャベツを使ったレシピ

◆春キャベツとベーコンのバター蒸し

【材料(2人分)】
・春キャベツ…1/4玉
・ベーコン…2〜3枚
・バター…10g
・塩・こしょう…少々

【作り方】
1.キャベツはざく切り、ベーコンは1cm幅に切ります。
2.フライパンにキャベツ、ベーコン、バターを入れ、ふたをして中火で蒸し焼きにします(約5分)。
3.しんなりしたらふたを外し、水分を飛ばしながら炒めて塩こしょうで味を調えます。
甘みのある春キャベツにバターのコクとベーコンのうま味が染みわたる、主菜にもなる一品です。

◆春キャベツとしらすのパスタ

【材料】
・春キャベツ…3〜4枚
・スパゲッティ…160g
・しらす…大さじ4
・にんにく…1片(みじん切り)
・オリーブオイル…大さじ2
・鷹の爪…少々(お好みで)
・醤油…小さじ1
・黒こしょう…少々

【作り方】
1.スパゲッティを表示時間より1分短く茹でます(塩を加える)。
2.キャベツはざく切りにし、茹で上がる30秒前に一緒に茹でます。
3.フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れて中火で香りを出します。
4.湯切りしたスパゲッティとキャベツ、しらすを加えて炒め、しょうゆで味を調えます。
5.黒こしょうをふって完成!
春キャベツの甘みとしらすの塩気がベストマッチ。春らしい爽やかな和風パスタです。


おわりに

キャベツは、栄養豊富で料理の幅も広く、さらに一年を通して手に入る頼れる野菜です。春キャベツの柔らかさや、冬キャベツの甘みなど、季節によって違った表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。冷蔵庫に常備してサラダや炒め物、メイン料理にもたっぷり取り入れましょう!

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