夏の定番野菜といえば「トマト」。そのまま食べても、料理に加えてもおいしい万能食材です。今回は、トマトの栄養や旬、生産地、保存方法、品種、家庭菜園のコツまで、トマトの魅力をまるごとお届けします!
※画像はすべてイメージです
トマトには、健康や美容にうれしい栄養素がたっぷり含まれています。🍅リコピン:強い抗酸化作用で、紫外線対策や生活習慣病の予防に効果が期待されます。熟すほど濃くなる赤色はリコピンのしるし。🍅ビタミンC:肌の健康や免疫力アップに。加熱してもある程度は残るのが特徴です。🍅カリウム:体内の余分な塩分を排出し、むくみ予防に。🍅食物繊維:腸内環境を整え、便通をスムーズに。🍅β-カロテン:抗酸化作用や粘膜の保護に役立ちます。夏場の水分補給や、疲労回復にもぴったりな野菜です。
トマトの旬は6月から8月の夏場。 露地栽培が盛んになり、太陽の光をたっぷり浴びて育ったトマトが出回る時期です。この時期のトマトは糖度も高く、酸味とのバランスが絶妙。みずみずしく、まさに“旬の味”が楽しめます。
旬の時期である6月~8月は流通量が増え、価格が下がる傾向にあります。特に週末には特売対象になりやすく、箱売りや訳ありトマトも狙い目です。また、11月~3月にはハウス栽培が中心となるため価格はやや高くなる傾向があります。
➀熊本県:温暖な気候を生かしたハウス栽培が盛ん。フルーツトマトでも有名。➁北海道:露地・施設栽培ともにバランス良く展開。➂愛知県:品種改良も進んでおり、品質・出荷量ともに高評価。その他、茨城、栃木、長野なども注目の産地です。。
➀中国:世界最大のトマト生産国。ケチャップや缶詰など加工用が中心。➁インド:温暖な気候で周年栽培が可能。➂トルコ:特に地中海地方のアンタルヤが主要な生産地です。アメリカやイタリアも伝統的なトマト生産国として知られます。
◎色が濃く、全体にツヤがあるもの◎ヘタが青々としてピンとしている◎手に持ったときにずっしりと重い◎皮が薄く、ひび割れていない(ミニトマトは特に)特に夏場は、香りでも判断できます。完熟トマトはフルーツのような甘い香りがします。
【常温保存】完熟していないトマトは常温で追熟が基本。直射日光と高温を避けて。【冷蔵保存】熟したものは野菜室へ。ただし、長期保存すると味が落ちるため早めに消費を。【冷凍保存】湯むきしてから冷凍すれば、ソースやスープ用に便利。ミニトマトはそのまま冷凍も可。保存時は、ヘタを下にすると傷みにくくなります。
トマトは初心者にも育てやすい野菜のひとつです。育てやすさレベル:★★★☆☆(中級)◆必要な条件:日当たり・水はけの良い場所 プランター栽培も可能。支柱を立てて、枝の管理を丁寧に。◆水やりのコツ:朝1回、土が乾いてからたっぷりと。やりすぎは実割れの原因に。◆受粉:自然任せでもOKですが、綿棒で花を軽くなでると実付きが良くなります。4月下旬〜5月上旬に苗を植えるのが最適です。
🍅桃太郎トマト:日本の定番。甘味と酸味のバランスがよく、食味に優れた大玉。🍅フルティカ:中玉で糖度が高く、ジューシーな果肉が特長。🍅アイコ:ミニトマトの人気品種。しっかりした皮と甘さでお弁当にも最適。🍅シシリアンルージュ:調理用トマト。加熱すると旨味が濃縮。🍅イエローアイコ:見た目も華やか。酸味が控えめで食べやすい。🍅ゼブラトマト:縞模様が特徴。前菜などで映える存在感。
1. 冷やしトマトの塩昆布あえ【材料】トマト2個・塩昆布大さじ1・ごま油少々【作り方】トマトを一口大にカットし、塩昆布とごま油で和えるだけ。冷蔵庫で15分ほど冷やしてどうぞ。2. トマトと卵の中華炒め【材料】トマト2個・卵2個・ごま油・塩・こしょう【作り方】トマトをざく切りし、卵を炒めた後にトマトを加えてサッと炒め合わせるだけ。リコピンの吸収率もアップ!3. 焼きトマトのチーズのせ【材料】トマト・チーズ・オリーブオイル・黒こしょう【作り方】輪切りにしたトマトにチーズをのせ、トースターで焼いて仕上げにオリーブオイルとこしょうを。ワインにも合うおつまみです。
トマトは、味だけでなく栄養、保存性、調理のしやすさ、家庭菜園の楽しさまで詰まった“万能野菜”。旬の夏には特に美味しく、価格も手頃になるうえ、栄養価もアップします。ぜひこの夏は、いろいろなトマトを味わい、育てて、もっとトマトを楽しんでみませんか?