公開日:2025年6月1日
※画像はすべてイメージです
「”休日のレジャー”のイメージを持つ「果物狩り」や「収獲体験」ですが、この体験が日本の農業を支える“小さな応援”につながる社会貢献の第一歩になる、と私たちは考えています。
日本の農業は今、深刻な「担い手不足」と「労働力不足」に直面しています。農業従事者の平均年齢は約68歳と高齢化が進み、若者の新規就農者は減少傾向にあります。後継者のいない農家が増える一方で、耕作放棄地も年々拡大しています。人手が足りず、作付けを断念する農家も少なくありません。さらに、農作業は季節や天候に左右されやすく、長時間の肉体労働が求められることから、就職先として敬遠されがちです。
こうした状況を補うため、外国人技能実習生や短期アルバイトの導入が進められていますが、安定的な労働力とは言えません。その影響で最近では価格が高騰し、私たちの生活も影響を受けています。このままでは、地域農業の継続が困難になる恐れもあります。今こそ多様な世代が農業に関わる仕組みづくりが求められています。
とは言え、普段の生活で「日本の農業を支える」というのはイメージしにくいものです。そこで”農”にふれる体験に参加することで”農”を身近に感じていきましょう!
目次
- 1.まずは農業現場を知ることが“応援”の第一歩
- 2. “買い支える”意識が生まれるきっかけになる
- 3. 家族での参加が“食育”にもつながる
- 4. 移住・就農のきっかけになる可能性も
- 5. まずは気軽に一歩を。“やってみる”ことが未来につながる
1.まずは農業現場を知ることが“応援”の第一歩
例えば、スーパーに並ぶ野菜や果物。その背景にある現場の苦労や工夫を、どれだけ私たちは知っているでしょうか?
収穫体験に参加すると、土を耕し、種をまき、水をやり…という地道な作業の積み重ねを”知る”ことができ、ひとつの作物を育つまでの過程をイメージする機会になります。「知る」ことで応援につながる。
“知っている人”が増えることで、社会全体の農業理解が深まり、ひいては農家さんたちへの共感や支援の広がりにつながります。
2.“買い支える”意識が生まれるきっかけになる
体験のあとは、不思議と野菜の見方が変わります。直売所で見かける「見た目が不揃いだけど美味しい野菜」や、「この季節にしか出回らない旬の味覚」に、自然と目がいくようになります。
また、「どこで作られた野菜か」「誰が作っているのか」に興味が湧き、地産地消や地域応援の意識も芽生えます。これが、ただの“消費者”から、“応援する買い手”になる第一歩です。
日々の買い物に小さな選択の変化をもたらし、それが結果的に地域農業の経済的な支援にもつながるのです。
3. 家族での参加が“食育”にもつながる
この体験は、“食べ物の大切さ”を体感できる最高の食育の場になります。土に触れる、野菜のにおいを嗅ぐ、収穫の喜びを味わう――そんな五感で学ぶ体験は、家庭ではなかなかできません。
偏食が少し改善したり、食べ物に対する感謝の気持ちが芽生えたりと、子どもたちにとっても多くの気づきがあります。そして、それを見た親もまた、暮らしの中に“農”の意識を取り入れるようになるでしょう。
都市で暮らしていても、「食」と「育ち」をつなぐ体験はきっと人生の財産になります。
4.移住・就農のきっかけになる可能性も
中には、収穫体験や農業体験がきっかけで、もっと深く関わりたいと感じる人もいます。「定年後は田舎で暮らしたい」「自然に囲まれて働いてみたい」と思い始めるのは、決して珍しいことではありません。
実際に、農業インターンや援農ボランティア、就農体験ツアーなど、継続的に関われるプログラムも増えています。こうした取り組みから、実際に地方に移住したり、新たなキャリアに踏み出した方も。
“たまたま行った一度の体験”が、思わぬ人生の転機になることもあるのです。
5. まずは気軽に一歩を。“やってみる”ことが未来につながる
「農業って難しそう」「何を準備すればいいの?」そんな不安を感じる方や初心者の方にも、農家さんが丁寧にレクチャーしてくださるので安心してご参加いただけます。
土に触れるだけで、気持ちが前向きになったり、自然と笑顔になれる――そんな不思議な魅力を、まずは一度味わってみてください。“やってみたい”という気持ちは、十分な動機です。
レジャーをしながら、日本の農業への関心を高める場です。皆さんの食卓に並ぶ野菜や果物がどのように、どのような人たちが、どのような思い出生産されているのか、ということに目を向ける機会になります。
「誰かの役に立つ体験をしてみたい」「ちょっと日常を離れてリフレッシュしたい」 そんな思いを持っているあなたへ。社会を支え、未来の農業を育てる大切な一歩となる農業体験がおすすめです。
まずは週末、畑に出かけてみませんか? その一歩が、あなたの人生にも、日本の農業にも、小さなけれど確かな変化をもたらしてくれるはずです。